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日本人墓地は2つの墓地よりなり、第1墓地といわれるのは、1912年秋、紐育共済会がクイーンズ地区のマウント・オリベット墓地会社より2千5百ドルで購入した墓地で、14年に同会が紐育日本人会と合同して以来、紐育日本人会所属となったものである。15年6月、「日本人の墓」墓碑を建立。29年、隣接の第2墓地を購入したが、日米開戦で日本人会財産の一部として両墓地とも米国政府によって差し押さえられ、外人財産管理局に移管、43年、政府はこれを競売に附し、マウント・オリベット墓地会社の手に帰して現在に至っている。紐育日本人会は今日まで数回に亘って墓地回収のため墓地会社と折衝を続けてきたが、会社側にはいまのところ売却の意思がなく、日本人墓地の所有権は依然として会社にある。 現在も、毎年5月のメモリアルデーには、日系人会の主催により、紐育仏教会、日米合同協会の協力で、関係者のほか、領事館、日本クラブ、商工会議所、日本学校などの関係者も列席して、盛大に墓参会が行われている。 (米国日系人百年史、紐育便覧より)
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